1922 年 42 巻 413 号 p. 975-988
山本工學博士は昨年十二月の學曾雜誌に、御考案の誘導同期電動機の自働的同期化に付て述べられて居りました、筆者も此の實驗をして自働的同期化をなすは直捲發電機のみの特質ならざる事な知れり、即ち誘導同期電動機の勵磁機としては分捲なろも複捲なも一般に直流電發機なれば可なり且つ直捲ふりも分捲複捲の力が都合ふき事な知れり、尚普通の同期電動機と誘導同期電動機との比較もなせり又川原田氏の研究された直流發電機の躍昇は加ふる交流の周波數には無關係に起る事を知れり。