電氣學會雜誌
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Electro-Acoustic Transformerに就いて
小林 勝一郎
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1925 年 45 巻 445 号 p. 651-663

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抄録

Electro-mechanical transformerとして振動線輪型受話器を用うるelectro-acoustic transformerに於て、可成り廣い周波數範圍にわたつて、電氣勢力を音響勢力に變へる場合に、この系統はelectro-electricals electro-mechanical及mechanical-acousticの三つの變成器から成立つものと考へらるることを述べ、この際全系統の兩端のインピーダンス即電源の電氣的インピーダンスと、acoustic radiatorの音響的インピーダンスとが與へられたる時の、最大音響勢力の條件を求め、そしてこの音響勢力の最大値を大ならしむることは、結局Electro-Mechanical Transformerの電氣機械的能率を高むるにあることを示し、この能率は最大値を有し、その條件を求め、その最大能率は、音響的勢力の周波數に對する均一性から制限さるゝことを示し、次に、以上の考慮の下に或る特定のacoustic radiatorに就いて、其Electro-Acoustic系統の設計法の一法を提案してある。

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