1926 年 46 巻 461 号 p. 1404-1422
弱電流通信回路用避雷器、特に眞空放電型避雷器を、時々點檢する目的で考案した、簡易可搬試驗器に關する報告である。本器は要するに、一種の小型可變變壓器で、之に高抵抗と蓄電器とを配し、グリムラムブを檢出器として用ひてある。電源を普通の交流100V配電線に取り、避雷器の絶縁抵抗と、放電性能とを簡單に檢査する事が出來る。尚本器は、元來眞空放電型避雷器の點檢用として考案したものであるが、之を通常の炭素間隙避雷器の點檢にも利用する事が出來る。
附録には直流並びに交流に依るグリムラムブの斷續的放電現象を論じてある。