電氣學會雜誌
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pH直讀の電位差計
佐瀬 正道
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1928 年 48 巻 482 号 p. 963-970

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抄録

10°Cから30°Cまでは如何なる室内温度に於ても、pHの値を何等の計算を要せずに、直讀し得る電位差計の原理、及び實際構造を、記述したものである。S1S2なる二重摺動抵抗器が、測定部に並列にせらるべき抵抗Pと、測定部の抵抗Qとの間に入れられてあつて、Pに對してはS1S2の内のS1だけが働き、Qに對してはS1S2の双方が働き、測定部の電流i2が或る範圍の間、連續的に變化しても、電位差計の全電流iは變化しないやうになつて居る。此の原理は單に電氣計器ばかりでなく、他にも應用があると思ふ。實際構造は思ふ所があって、多少詳しく書いてある。此は電氣化學、生理學等の方面に應用せらるる事を望む。

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