抄録
ヴアイブロメーター(1)(2)の一つの應用である。著者はさきに(5)ヴアイブロメーターを用ゐて、音響壓及音響量の直接測定をなし得る事、並にピストン型振動板を用ゐて、その機能を一層簡單且つ容易ならしめ得る事を示したが、こゝに記載したるものは、との二つの機能を應用し、音響傳達系統の特性を定むる所の、兩端のイメージ、イムピーダンス及それのsubtendするhyperbolic angleの直接測定を行はんとするものであつて、その測定に關する理論を示し、且つ實驗を特性己知なる系統に試みて、實際上、極めて正確なる結果を期待し得ることを示してある。この方法は、音響濾波器その他の音饗傳達系統の特性研究に對して一つの有力なる方法を與ふるものと信じてゐる。