電氣學會雜誌
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レッヘル線上の橋電流及び端電流に關する理論的研究
安宅 彦三郎
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1932 年 52 巻 531 号 p. 797-805

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抄録

先づレッヘル線上の橋電流及び端電流の一般式を求めた。次に此等の式を吟味するに當つて,(a) 線路の減衰なき場合,(b) 橋のインピーダンスなき場合,なる兩極端の場合を考へ此等を綜合して實際のレッヘル線系を考察した。其の結果橋電流及び端電流のDouble humpの現象は理論上一般に起ることを明かにし,橋電流及び端電流の最大最小は同時に起らざることを示し,線路に減衰があるとき相隣る最大或は最小電流間の距離は半波長に等しくないことを述べた。更に波長の測定に當つて理論上注意すべき諸點に言及してある。

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