1934 年 54 巻 548 号 p. 174-182
電力電纜布設後の耐壓試驗に於ける等價直流試驗電壓値の確立に資せんとするもので,數種の電力電纜に就き實地使用状態を考慮し種々の状況の下に行つた交流及び直流絶縁破壞試驗結果其の他電纜用絶縁油或はケーブル•ヘッド用套管等の電纜附屬品に對する交流及び直流加電壓の影響を檢證したものゝ梗概である。尚其の一部は中間報告として嘗て第二回工學會大會に發表せられてゐる。又本研究に相關し二三の鉛被障害による水分浸透電纜に就き其の絶縁破壞に到る迄の特性變化を測定したものを併記し,一般電力電纜の故障豫知方法研究への一指針を與へてゐる。