電氣學會雜誌
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Kippschwingungの電子結合並に尖鋭波形振動發生の一新方式
林 龍雄
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1934 年 54 巻 551 号 p. 533-539

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抄録

外部グリッド電極の垂下特性を利用するKippschwingungは既知のものであるが,本文では更にそれを熱電子管内の電子現象に依つて,他の電極特にアノードに結合した場合を考へてある。この方式を最初はFrequency multiplierとして用ひようと考へたのであるが,それは不可能であつた。この種の振動を研究するに當り常に波形を觀察しつゝ各電極の電壓及び各定數の影響を實驗した。
次に電子結合と電磁的結合の共存する場合を實驗し,Kippschwingungをなしつゝある外部グリッドを挾んで再生發振をなさしめる事が出來た。その振動波形は概正弦波である。
次に電子結合と靜電的結合とが共存する場合を實驗し,幾多の複雜なる振動状態がある事を述べその原因は不明なるものもあるが,出來るだけの説明を試みた。
最後にアノードの並列共振回路の代りに外部グリッドにあるインダクタンスと同程度のインダクタンスを用ひると非常に尖つた波形の振動が得られる事を述べた。これは尖つた振動波形の一新發生方式と考へる。

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