1934 年 54 巻 551 号 p. 555-564
Whirlingの新理論を與へたり,之に從へば從來の側面振動に對する限界速度を挾んで前後に於て,公轉と自轉の共振を生ずる事を明かにし該速度を呼ぶに惑星限界速度の名を以てした。尚私の見出せる普通限界速度後に於て生ずる不安定度高きWhirling現象は,Dr. A. Stodolaの見出せるHigher backward precession現象と全然同一の現象たる事を指適し且つ數値計算に依つて之を證した。次に或る制限と假定とを置いて,Lagrangean equation ofmotionを基礎にして強制振動の式を誘導し,之と實驗結果とを以て最大振幅を求め得る實驗式を與へた。