電氣學會雜誌
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共振型レーレー圓板に就て
小林 正次林 卓
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1938 年 58 巻 599 号 p. 425-430

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抄録

本篇は種々の波形に振幅が變調せられたる可聽周波音を共振圓板に加へた場合に於ける諸特性,就中圓板の振動状態,靜止型レーレー圓板としての感度と共振型としての感度の比較等に就て記載したものである。供試圓板は厚さ0.018cm,直徑0.75cm,重さ0.012g,吊糸の長さ10.1cm,直徑30μのものであつて,振幅共振の周波數は約2サイクルのものである。又最大音壓が相等しく,感度の基準が尺度上の認め得る最小の讀みとするならは斷續波形に依つて可聽周波音の振幅を變調せしめた場合に於ては共振型圓板としての感度は靜止型レーレー圓板としての感度の約44倍であつた。

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