電氣學會雜誌
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電氣的發熱體周圍の温度分布に關する研究
清水 定吉西藤 一郎
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1939 年 59 巻 617 号 p. 662-669

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抄録
電氣工學上に於て,電氣的發熱體の放熱に關する問題は,發熱體材料の経濟的利用方法,竝に周圍の絶縁材料に及す影響等に關し極めて重要であるが,其の研究方法の困難の爲,今日迄取殘された感がある。本研究はMichelsonの干渉計を利用し,電氣發熱體と之に接する氣體間の熱の移動を吟味したものである。即ち發熱體の隣接領域は其の放熱に應じて温度勾配を生じ,媒體の密度勾配を誘起し,光の屈折率勾配を與へる。從つて干渉計の一分路に發熱體を置けば,其の視野に於ける干渉縞は其の温度勾配に應じた變化を現し,發熱體附近の熱移動を吟味する事が出來る。
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