2017 年 137 巻 3 号 p. NL3_6-NL3_9
Bi系高温超電導体針状単結晶(ウィスカー)は,熱損失ゼロで大電流を流せるため次世代線材への応用が期待されている。しかしながら,Bi系高温超電導ウィスカーを線材化する際のコストが問題となっており,実用化には至っていない。そこで,本研究では従来法では必須とされていた酸素を無くした新手法(酸素フリー作製法)を用いることにより,作製コストの削減を試みた。
その結果,酸素のコストを97%削減することに成功した。さらに,この新手法を用いた場合,作製雰囲気の温度が安定しBi 系超電導ウィスカーの結晶サイズが大型化することも明らかとなった。
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