照明学会 全国大会講演論文集
平成15年度(第36回)照明学会 全国大会講演論文集
セッションID: 109
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口唇形状抽出を目的としたファジィ推論における前件部メンバーシップ関数の自動設定に関する検討
*白澤 洋一西田 眞
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抄録

近年,音声などの聴覚的情報に加え,顔画像などの視覚的情報に着目した読唇および個人識別の研究が行われている.発話に伴う口形の時系列変化は固有の特徴を有するため,口唇形状を良好に抽出する処理の開発が求められている.しかしながら,室内環境で取得された画像データを処理する時,天候および撮影時間帯などの違いにより,取得した画像全体の色彩情報の異なる場合が有り得る.また,照明(蛍光灯)の周期的な明度変化に伴いフレーム毎においても色彩情報は変動する. そこで本研究では,口唇形状抽出処理に必要となる色彩情報をフレーム毎に自動取得し,解析に用いる手法について検討を加えた.すなわち,照明の影響による色彩情報の変動を考慮して,口唇形状抽出処理に必要となる色彩情報は事前に用意せず,各フレームから取得し解析に用いた.ここで,色彩情報としてL*a*b*色空間で定義された知覚色度指数およびメトリック色相角に着目し,これらのヒストグラムに対して判別分析法を施すことにより得られる各特徴量を用いた.さらに,口唇輪郭の境界が明確でないことなどを「あいまいさ」と見なし,ファジィ推論によるクラス分類処理による口唇形状抽出法を提案し,その有用性について検討を加えた.実験の結果,提案手法により色彩や形状に関する情報を事前に用意することなく,口唇形状が被験者毎の口唇輪郭に沿って良好に抽出可能であることが明らかとなったので報告する.

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© 2003 照明学会
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