照明学会 全国大会講演論文集
平成15年度(第36回)照明学会 全国大会講演論文集
セッションID: 112
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色相・明度・彩度が相互に異なる色票の色差の評価
*小林 孝彰柴野 正樹成宮 高志中山 昌春池田 紘一
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抄録

 産業界における製品の保守管理上、色彩の表示方法は重要な要件の一つであるが、色は本来感覚量であるので測色量を知覚量と一致させることが必要とされている。そのため、色を表示する均等色空間として国際照明委員会(CIE)では、1976年にL*a*b*均等色空間とL*u*v*均等色空間とそれぞれの色差式を勧告した。しかし、これら二つの空間及び色差式では測色上の色差と知覚した色差との対応で問題点を含んでいると指摘されている。そのため、他の均等色空間についての研究がなされているが、そんな中、1994年TCI-29からCMCに比べ、L・C・Hへの細かな依存性を簡略化したCIE94色差式が提案された。また、人間の反対色応答過程における非線形応答性を表式に取り入れたNC-IIIC均等色空間及び色差式が開発された。本研究においては、L*a*b*均等色空間、L*u*v*均等色空間、CIE94色差式、及び、NC-IIIC均等色空間における測色した色差と知覚した色差との対応関係より、均等色空間における色差の均等性について検証を行った。色空間,色差式について調べた結果NC_-__III_C均等色空間が人間の知覚に非常に近い色空間であった。

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© 2003 照明学会
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