抄録
本研究では窓からの採光による昼光併用照明において採光と人工照明を視覚的に調和させて快適な光環境を実現するための具体的方法を検討した。また、その昼光併用照明の心理評価を行った。実験1では、片側窓からの採光と天井の人工照明を想定した模型を用いてそれらの二つの光が調和する状況を被験者の調光と評価によって調べた。その結果,室内の光の分布が窓からの光と天井全体からの光の合成で近似できるときに、室内の光は調和することが分かった。実験2より,採光と人工照明の割合が明るさ、広さ、活動感などの視覚的評価に影響を及ぼすことが分かった。