医学図書館
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次期工事完成を期して
東京女子医科大学図書館
大井 晴
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1967 年 14 巻 4 号 p. 321-326

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抄録

当図書館は早晩着工されるであろう次期工事において, 完成された機能を持つべく計画中である。1966年に竣工した現在の図書館はその意味では貴重なテストケースというべきである。施設は独立家屋ではなく, 基礎教室の二階三階を占めているが, 併設であるということは各階共通の施設がレイアウトの中に既成条件をもちこむことでもあった。またキャンパス内における図書館の位置の選択も許されない。機能的に反省すべき点は, 総体的にいって書庫面積の狭いことがあげられる。現在の書庫は次期工事が1968年末に完成されるのを予定して作られた面積しかない。しかし最終における蔵書の許容量の決定は時代の変化の激しさの前に最も苦慮するところである。カウンターと事務室との接近, 個室の是非, 学生, 研究者のための閲覧施設の機構が次期プランの重要な課題でもある。ともかく近年は図書館の新築が各地で行なわれている状勢でもあるが, 新機能を十分に発揮し得るのも要は館員の資質の問題であることを銘記したい。

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