衛星画像によるDEM 生成ではステレオペアによる対応点探索が行われるが,通常ステレオペアとして用いられる画像は短時間の間に撮影された2枚以上の画像である.衛星画像アーカイブの画像をステレオペアとして用いる場合,画像間の視差・時差・環境差を考慮してペアを選択する必要がある.本論文では,画像間の視差・時差及び対応点探索で計算される正規化相関値を利用してペアを決定する手法について述べる.また本手法では,ペアの選択をDEM生成の範囲全体で一意に定めるのではなく,計測する地点単位で行う.ALOS/PRISM画像による実験を行い,同一軌道画像によるDEMと比べて遜色のない結果が得られることを確認した.