画像電子学会誌
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論文
マイクロバブルを利用したホログラフィ立体像投影法の検討
高野 邦彦箭内 健留八重樫 研介大木 眞琴佐藤 甲癸浅井 紀久夫
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2016 年 45 巻 4 号 p. 478-485

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抄録

ミストスクリーンを利用したホログラフィ立体像投影法は,大きなサイズの再生像を広い視域で観察できることから,表示手法として有効であると考えられる.しかし,ミストを使用した方法では像の揺らぎを軽減することが困難であった.そこで,本稿では像の安定性を改善することを目的とした.水中で発生させたマイクロバブルをスクリーンとして用い,これにホログラフィ立体像を投影する方法について検討した.マイクロバブルは水を満たした透明な水槽内で連続的に発生させることができるため,スクリーンを長時間にわたり安定化することが可能となる.この方法を用いることにより,ミストスクリーンを用いた場合に比べて投影像の安定性と解像力を向上させることができた.さらに,本手法ではスクリーンに特別な散乱物質を用いる必要がなくなったため,表示システムが簡略化できることもわかった.

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© 2016 一般社団法人 画像電子学会
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