育療
Online ISSN : 2436-5602
Print ISSN : 1881-5391
A 市地域活動ホームの看護職による乳幼児期の医療的ケア児と家族への支援活動
清水 裕子永田 真弓廣瀬 幸美
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ジャーナル オープンアクセス

2020 年 67 巻 p. 21-30

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抄録

本研究は、 地域の実情に合った独自の支援を創設しているA 市地域活動ホ ームの看護職が、 乳幼児期の医療的ケア児と家族へどのような支援活動をしているかを明らかにすることを目的に、インタ ビューを実施し、質的・帰納的に分析した。結果、看護職は、【支援活動を通じた新たな支援対象の把 握】【医療的ケア児と家族のニーズの変化に合わせた支援の調整】【 子育て期の家族の Q O L を支えるための児の預かり]【安全・安楽を保証するための調整・管理】【支援員との協働による発達ニーズを 満たすための活動の提供]【家族の心理的な安寧のためのかかわり】【成長発達に伴い変化する地域社 会や関係機関との連携】を行っていた。地域で生活する乳幼児期の医療的ケア児と家族への支援には、 支援ニーズに応じることのみならず、潜在的に支援を必要としているケースの把握や継続的なコーデイ ネートとともに、家族への心理社会的支援が重要であることが示唆された。

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© 2020 一般社団法人 日本育療学会
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