主催: 独立行政法人 科学技術振興機構, 一般社団法人 情報科学技術協会
p. 89-92
統計データを探索する利用者がどのような観点から必要とするデータを探索するのかを明らかにするため、実際に利用者から図書館に寄せられた質問の内容を分析し、その観点を整理する。分析する質問として、国立国会図書館が中心となって構築している「レファレンス協同データベース」のデータを利用し、質的データ分析で用いられるコーディングの手法を利用する。質問内容の分析から得られた観点をできるだけ包括的に体系づけられる枠組みを検討し、財・サービスのストック・フローという枠組みを用いて整理できることがわかった。今後この観点の枠組みをさらに検証し、これを用いて既存の統計資料のデータの枠組みや用語との比較を行い、統計データ探索者を適切な統計データへ導くための語句、検索の仕組みを検討したい。