論文
三次元線路座標列を拘束条件とする列車のGNSS測位におけるDOP
2018 年 9 巻 3 号 p. 17-26
詳細
2018 年 9 巻 3 号 p. 17-26
衛星測位の列車制御への適用を目指して，測位演算時に三次元線路座標列を活用する一次元拘束条件付き測位手法を開発している．本測位手法では，原理的に２衛星による測位が可能である．本測位手法におけるDOP (GDOP1D)の特性を示し，その最小値を探索することにより，望ましい衛星配置は線路長手方向の低仰角であることを示した．また，営業路線で取得した測位衛星観測データを使って，走行に伴う実際のGDOP1Dの分布を確認した．GDOP1D上限検定の閾値を適切に選定することにより，大きな誤差を含む測位解を効率的に棄却できることを示した．
