国立津病院 外科
山田赤十字病院 外科
1981 年 35 巻 3 号 p. 262-263
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急性腹症のうちでイレウスの占める頻度は大きい. イレウスの手術適応は慎重でなければならないが, 絞扼性イレウスが疑われるときは手術への決断が早期に必要である.内ヘルニアは希なものであるが, ここに報告する大網裂孔網嚢ヘルニアは極めて希であり, 早期手術が望ましい. 本症の術前質的診断は極めて困難であるが, 腹部単純X線フイルムを注意深く読影することにより, 術前に本症の疑診をおくことは可能なこともあり, 常に本症の存在を念頭においてイレウスの診断をすすめなければならない.
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