抄録
急性白血病, 悪性リンパ腫患者において, 抗癌剤による好中球減少時に感染予防のために経口投与の抗菌剤と抗真菌剤がどの程度腸内細菌叢に変化を及ぼすかについての検討を行った. オフロキサシンとアムホテリシンBの投与により便中の菌種数をかなりの程度に減少さすことが判明した. 特に, グラム陰性桿菌は投与により減少, 消滅した. 腸球菌類はオフロキサシンに耐性であり残る傾向がみられた. オフロキサシンとアムホテリシンBの投与は服用コンプライアンスが良く, 便中の菌数を減少さすので, 好中球減少時の感染症予防のために有用なものと考えられる.