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オキサトミドによる薬物性肝障害の1例
青木 昭子瀬沼 昭子中村 満行泉二 恭輔服部 英行長岡 章平
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キーワード: 薬物性肝障害
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1998 年 52 巻 2 号 p. 128-131

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抄録

経口抗アレルギー薬オキサトミドを内服中に肝障害を発症した57歳男性を報告する. 内服35日目に嘔気と黄疸が出現し, 入院となった. 血液生化学で胆汁うっ滞型肝障害を認めた(総ビリルビン7.44mg/dl, 直接ビリルビン6.71mg/dl, GOT163, GPT232, ALP1502). 腹部エコー, CTにて肝腫大を認めるも肝内胆管の拡張は認められなかった. 各種肝炎ウイルスマーカー(HB抗体, HCV抗体, IgM-HA抗体, HB抗原)は陰性であった. 白血球増多, 好酸球増多がみとめられたことから, オキサトミドによる薬物性肝障害を疑った. オキサトミドはケミカルメディエーターの放出と効果を抑制し, 抗ヒスタミン作用を有する抗アレルギー薬で, 各種アレルギー疾患において安全性と効果が証明されている.しかしその投与期間中には肝障害の可能性を考慮する必要があると考え報告した.

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