医療
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アレルギー疾患と遺伝子多型
柳原 行義出原 賢治
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2000 年 54 巻 2 号 p. 67-72

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抄録

アレルギー疾患の発症には, 環境的要因に加えて, アトピー素因とよばれる遺伝的要因が関与している. アトピー原因遺伝子としては, IgE産生やアレルギー反応に関わる多くの分子の遺伝子多型がその候補にあげられている. これらのうち, IL-4とIL-13の共有レセプターであるIL-4Rαの50V-I置換は, 遺伝学的のみならず, 機能的にもアトピー型喘息と密接に関連しているので, IL-4Rαはアトピー原因遺伝子の一つであると考えられる. アレルギー疾患は多因子遺伝病であるので, 本疾患の発症に対してIL-4Rα遺伝子と協調的に作用するほかの遺伝子をさらに同定する必要がある. アトピー原因遺伝子の機能解析は, アレルギー性疾患の治療法の開発に大きく寄与すると期待される.

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© 一般社団法人国立医療学会
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