国立病院機構徳島病院外科
国立病院機構徳島病院神経内科
2008 年 62 巻 12 号 p. 689-692
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呼吸障害と嚥下障害を併発する症例に対し気管切開の際に舌骨下筋群の切断を追加した結果, 唾液誤嚥が軽快する可能性が示唆された. 舌骨下筋群の切断は嚥下機能改善手術の補助的手術として他の方法に併用される場合が多いが, 単独施行の場合は手術侵襲が少ない利点がある. 今回の検討では舌骨下筋群の切断が単独でも唾液誤嚥に対し有効であると思われた. 以上より本術式は, 嚥下困難をきたしかつ気管切開の必要な症例における唾液誤嚥の軽減に有効と考えられた.
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