湘南医療大学薬学部医療薬学科 東邦大学医学部病院病理学講座
東邦大学医学部病院病理学講座 国立感染症研究所真菌部
2023 年 64 巻 1 号 p. 17-23
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糸状菌感染症を迅速に診断するためには病理組織学的検査は有用であるが,真菌症の診断に詳しい病理医は非常に少ないのが現状である.糸状菌のなかで特に鑑別が問題となるアスペルギルスとムーコルは菌の形態や組織反応に加えて血管侵襲部位における進展様式を観察すると判別可能な場合が多い.しかし,アスペルギルス様の菌糸性発育を示す真菌は多数あり,さらに真菌様にみえる組織内構造物も多いため,これらに注意して診断を行いたい.
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