日本医真菌学会雑誌
Online ISSN : 2434-5237
Print ISSN : 2434-5229
総説
アゾール耐性アスペルギルス感染症克服に向けたスタチンの抗真菌作用の応用
―カイコ感染モデルを用いたin vivoにおけるアゾール薬との併用効果の検証―
馬嶋 秀考
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2026 年 67 巻 2 号 p. 37-39

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抄録
 Aspergillus fumigatus のアゾール耐性株の増加をうけ,新たな治療戦略の必要性が高まっている.脂質異常症治療薬であるスタチンはin vitroで抗真菌作用を有すると報告されている.そこで我々はA. fumigatus のカイコ感染モデルを用いて,itraconazole(ITCZ)+ pitavastatin(PIT)の併用療法について検証し,in vivo の効果について報告した.同研究では,生存評価,病理学的評価,qPCR による体内菌量評価の複数の方法により,併用療法の有効性を確認することができた.多くのスタチンと比較し,PIT は薬剤相互作用が少ないとされ,PIT とITCZ の併用療法はアゾール耐性克服に向けた治療法として,有望な選択肢となる可能性がある.本稿では同研究の概略について述べさせていただく.
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