日本画像学会誌
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論文
位置ずれに対するロバスト性を向上させたハーフトーン技術
角谷 繁明山﨑 郷志宇都宮 光平
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2018 年 57 巻 4 号 p. 413-421

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抄録

インクジェットプリンタでは,ヘッドの往復走査に起因する着弾位置ずれは大幅な粒状性劣化を引き起こし,製品の平均画質を低下させる上に,機体間のばらつきを大きくする最大要因となっていた.本研究では往復走査時の着弾位置ずれが避けられないことを前提に,ずれ発生時の粒状性劣化を最小限に抑える新しい概念のハーフトーン技術の開発をめざした結果,往走査で形成されるドット群と復走査で形成されるドット群それぞれの分散性を良好に保つことで,ずれ発生時の粒状性劣化が大幅に抑えられることを発見し,往復走査時の粒状性劣化がほとんどない,ロバスト性に優れたハーフトーン技術の開発に成功した.さらに1回のヘッド走査ごとのドット分散性を改善することで,インクのにじみを低減し,高速化にともなうにじみむらの発生を抑制できることを示した.

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© 2018 一般社団法人 日本画像学会
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