日本画像学会誌
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Imaging Today
Color 1000i Press搭載のメタリックトナー技術
高橋 賢佐藤 修二飯塚 章洋
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2018 年 57 巻 4 号 p. 450-455

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抄録

近年,印刷市場において光輝性を有するメタリック印刷は,印象的かつ多彩な表現力を持つことからグリーティングカードや本の表紙,ラベル·パッケージなど様々なアプリケーションに活用されている.

富士ゼロックスでは,省エネ性能に優れたEA-Ecoトナーの低温定着特性を維持しつつ,高い光輝性を有するゴールドトナーとシルバートナーを開発し,プロダクションカラープリンティング市場向け商品「Color 1000i Press (カラー1000アイプレス)」の特殊トナーとして採用した.

従来の混練粉砕トナー製法でゴールドトナーとシルバートナーを作製すると,トナー内部の光輝性顔料の配向がバラバラで不均一なトナーしか作製することができなかった.また,トナー内部から光輝性顔料が露出してしまい,電荷が漏えいして帯電不良や転写不良による画質欠陥が発生し,ゼログラフィーシステムへの適用が困難であった.

そこで,富士ゼロックスでは,EAトナー製法の応用により,扁平な光輝性顔料をトナー内部に均一に配向させると同時に,光輝性顔料のトナー表面露出を抑制した扁平形状のトナーを開発した.これにより,トナーに要求される基本性能とメタリック印刷を可能とする性能を達成し,ゼログラフィーシステムへの適用を可能とした.

本稿では新開発のゴールドトナーとシルバートナーについて詳細に解説する.

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© 2018 一般社団法人 日本画像学会
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