日本画像学会誌
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Imaging Today
4D Printing時代の3Dデータ処理 ―ボクセルフォーマットFAVの活用―
髙橋 智也藤井 雅彦田中 浩也
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2019 年 58 巻 4 号 p. 389-396

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抄録

近年,3D Printingの次なるステージとして,4D Printingが注目されている.4D Printingの4つ目の次元としては時間や機能が挙げられ,造形物の形状や特性が時間と共に変化する,あるいは,特定の条件下で機能が発現する,など例が挙げられる.このような挙動を記述するため,4D Printing用のデータは,従来のポリゴンフォーマットによる均質な形状情報だけでなく,任意の場所ごとの物性値や状態変数を保持できる必要がある.我々は物体を立体の基本要素であるボクセルの集合で記述する3Dデータフォーマット“FAV”を提案してきた.FAVは個々のボクセルが属性と呼ばれる情報を保持可能な仕様となっており,4D Printing用データとして好適である.本稿では,FAVの概要と,ボクセル間のリンク (関係性の強弱) 情報,マルチスケールのボクセル定義,ユーザー定義属性の管理,といった特徴的な仕様について解説する.また,傾斜複合材料の分布デザイン,ユーザー定義属性に基づくパターン構造の最適設計,といった4D Printingへの応用事例を紹介する.

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© 2019 一般社団法人 日本画像学会
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