1996 年 14 巻 1 号 p. 102-106
民間療法として一定の支持をうけている外気功の効果を、西洋医学的手法によって他覚的に評価し、さらにその効果をきたす機序を西洋医学的に説明できるか考察してみた。20名の閉塞性動脈硬化症(ASO)患者に30回の外気功を行ったところ、自覚症の改善率83.3%・サーモグラフィによる下肢温度の上昇改善率90.0%容積趾尖脈波の改善率72.4%・超音波ドップラ法による血流の改善率64.7%を得た。これはきわめて好ましい効果であるといえる。しかし、この効果をきたす機序は、西洋医学的にはまったく理解のできないものである。