1997 年 15 巻 2 号 p. 439-445
80kHz水晶共振システム(EQR)が発生する波動および運動(3分間踏み段昇降)効果が、生体に及ぼす影響をサーモグラフィー解析した結果、EQR照射時に起こる体表面温度の変化は部位によって異なり、顔や首から胸部にかけての変化は末端である左右の掌に比べ変化の割合が小さかった。これはEQR照射による影響が末端の血流改善を起こすためと考えられる。また、運動後の体表面温度上昇はEQR照射時と類似しているが、EQRによる効果の方が持続時間が長かった。さらに、EQR照射時の体表面温度変化は、気功師による外気照射の結果と酷似しており、EQR装置に治療効果があることを示唆する。