国際生命情報科学会誌
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第11回生命情報科学シンポジウム
心身統一合氣道における気と生理効果(1)
町 好雄劉 超藤平 光一石崎 俊明浜岡 勤古田土 節夫
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2001 年 19 巻 1 号 p. 100-106

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抄録

心身統一合氣道は(財)氣の研究会宗主籐平光一氏の創見によるものである。氏は、植芝盛平翁を開祖とする合氣道のすべての動きを、自ら心身統一という観点から詳細に確認された。心身統一合氣道は他人から攻撃された場合に身を守る護身の武道であり、呼吸法がきわめて重要な役割を果たしている。今回は、上級者と初心者に合氣道の呼吸を行ってもらい、それが心電図、脳波、血圧などの生理データに与える効果を測定したものである。その結果、上級者は交感神経系を事前から高め、合氣の呼吸時にはむしろリラックスしているが、初心者は合氣中には交感神経系を高めており、また上級者で脳波から口呼吸(心身統一合氣道の方法)と鼻呼吸を比較し、鼻から吸い、口から吐く呼吸(口呼吸と記す)の場合にアルファ波の広がりが確認できた。

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