国際生命情報科学会誌
Online ISSN : 2424-0761
Print ISSN : 1341-9226
ISSN-L : 1341-9226
第13回生命情報科学シンポジウム
未来免疫学 : からだを守る白血球も自律神経支配下に(特別講演3)(Without Peer Review)(第13回生命情報科学シンポジウム)
安保 徹
著者情報
ジャーナル フリー

2002 年 20 巻 1 号 p. 171-189

詳細
抄録

他の細胞と同様に、循環し組織に分布するリンパ球も自律神経支配を受けている。白血球全体を見ると、顆粒球が主に交感神経支配を受け、リンパ球が副交感神経支配を受け、それぞれの神経刺激で数が増加する。特に、リンパ球が副交感神経支配を受けたのは、副交感神経刺激で働く消化管と同時に働くためであろう。胸腺リンパ球も、腸や肝のリンパ球も元々、内胚葉上皮下に存在した元祖マクロファージから進化したリンパ球に由来しているからである。白血球の自律神経支配は合目的な役割を果たしているのが常であるが、その人の自律神経レベルが一方に片寄りすぎると白血球の分布も顆粒球かリンパ球に片寄り、それぞれに特有な疾患が誘発される。顆粒球増多による組織障害、リンパ球増多によるアレルギー疾患である。このように、白血球の自律神経支配は多くの疾患誘発のメカニズムを形成している。

著者関連情報
© 2002 国際生命情報科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top