国際生命情報科学会誌
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第20回生命情報科学シンポジウム
脳免疫連関の左右大脳半球での相違 : α波の振幅と血中のNK細胞数のパラメーターとの相関性からの考察
亀井 勉鳥海 善貴大野 智神保 聖一
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2005 年 23 巻 2 号 p. 269-278

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抄録

免疫調節のプロセスは脳の影響を受けており、脳は左右で非対称に免疫系を修飾している。一方、前頭葉への直接的な光の生理学的経路は、ヒトにおいてもその存在が示唆されてきており、頭蓋骨を透過した可視光は免疫反応に少なからず影響するものと考えられている。脳による免疫修飾とその左右非対称性を非侵襲的かつ効果的に検出するために、われわれは、被験者の眼部を遮光して、前頭部に赤色発光ダイオード光を照射し、末梢血中のナチュラルキラー細胞の活性(NK活性)とその数の指標(CD57^-CD16^+)の変化を調べた。さらにこれらの免疫パラメーターと脳波の変化との相関性について調べた。その結果、21回目の照射の直前と直後で、α波の実効振幅とNK活性、及びCD57^-CD16^+のレベルには、有意な変化はみられなかった。しかし、CD57^-CD16^+の変化と脳波測定開始後の最初の5分間のα波の実効振幅の変化との間には、相関性が観察された。この相関性は、右大脳半球で有意であった。右大脳半球は、循環血中のNK細胞数を増加させる何らかの神経伝達物質の放出と関連するのではないかと考えられた。

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