国際生命情報科学会誌
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第20回生命情報科学シンポジウム
ヒトの背面温度画像の定量化についてII
内田 誠也津田 康民鈴木 清志菅野 久信新田 和男
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2005 年 23 巻 2 号 p. 326-331

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抄録

本研究は、糖尿病入院患者を対象とし、前回報告した背面温度画像の定量的な解析法を用いて、入院直後と退院直前における背面熱画像の変化を解析し、入院による影響を調べた。対象は、クリニックに3日間入院した17名の糖尿病疾患(男性10名、女性7名で、平均年齢は62.6歳(SD7.9))であった。被験者は、3日間の入院中、岡田式浄化療法および自然農法産野菜を中心としたダイエット食、生花およびお茶などの芸術療法等を統合医療的に体験した。実験方法は、入院直後と退院直前時に、温度一定の部屋(26度±1度)中で、赤外線カメラを用いて背面温度画像を計測した。同時に、施術者が各々患者の熱やコリの箇所を探査し、人体図に記録した。解析は、被験者の背面温度画像を標準体型に座標変換およびスケール変換し、平均値および分散値、差分、t-検定を計算し、再画像処理を行った。その結果、入院直後は肩部、背面腎臓部、腰部の熱バランスが左右非平衡であったが、退院直前には、左右平衡になった。施術者の探査においては、首、肩の熱が減少し、腰部の熱が増加する傾向であり、背面温度画像と対応していた。また、施術者は、ほとんどの患者で背面のすい臓背面部に熱やコリの存在を探査したが、平均背面温度画像では、一致する部位に熱のピークは見られなかった。結論として、背面温度画像の定量解析法を用いることで、多様な被験者の熱変化を解析できるようになった。

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© 2005 国際生命情報科学会
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