生体は、生体維持のため、刺激に対して特有な反応を示す。色々な反応があるが、自律神経を通して脈波形にも変化が現れる。通常、刺激の受容機構として五感があるが、本研究では、視覚、聴覚、および嗅覚からの反応について検討する。与える刺激として、音刺激(音楽)、光刺激(周期的点滅光)、匂い刺激(香水)を取り上げ、脈波形を加速度脈波計で計測し、脈の周期性、波形のフラクタル次元等について刺激前後の脈波形の変化から検討した。当然、個人性が大きく現れるため個々の被験者について一様な値とはならないが、何らかの変化が現れることを確認した。