国際生命情報科学会誌
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第27回生命情報科学シンポジウム
異なる波長域で見たキュウリ切片の極微弱発光 : 70GHzミリ波照射と非接触ヒーリングとの比較
(発表論文,第27回生命情報科学シンポジウム)
小久保 秀之山本 幹男
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2009 年 27 巻 1 号 p. 78-89

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抄録

白いぼキュウリの切片を空気中にさらすと、約5時間でキュウリから発せられる極微弱生物光の強度が最大になり、その後徐々に減衰する。この発光強度の時間変化を、波長域の異なる2種の装置、I.I,カメラModel C2400-47、波長域280-650nmと、CCDカメラImagEM C9100-13、波長域400-1000nmを用いて測定した。比較のため、キュウリ試料に極微弱の70GHzミリ波照射、あるいは非接触ヒーリング処理も行った。結果、赤〜近赤外線領域で観察した場合は、キュウリ試料の発光強度は非常に大きく、また、試料の成長軸の向きによって発光強度に差があることがわかった。ミリ波照射による発光強度の変化はいずれのカメラでも観察されなかった。非接触ヒーリングの効果は、I.I.カメラでは検出されたが、CCDカメラでは検出できなかった。非接触ヒーリングの検出には、赤〜近赤外の光の除外が重要と考えられた。

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