国際生命情報科学会誌
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原著論文
映像を用いたフィールドRNG実験 : フォーカス説と感情説の検討
清水 武石川 幹人
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キーワード: MMI, 感情, フィールドRNG, REG, PK
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2012 年 30 巻 1 号 p. 17-33

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抄録

心物連関作用(MMI)を検討する上で、物理乱数生成器(RNG/REG; Random Number/Event Generator)を使ったフィールド実験は方法論的にもっとも整備されており、フィールド意識が強く喚起される状況下で、RNGのビット出力に特異な統計的偏りが生じるという。本研究は、この特異現象を説明する仮説として、集団のフォーカスを想定する説と、集団の感情を想定する説に注目し、両者の妥当性を比較検討する実験を計画した。実験では10種類の候補から刺激的と評価された上位3種類の映像を実験条件とし、順に興味、悲しみ、笑いの条件と定義した。加えて、もっとも刺激的でないと評価された映像を統制条件とし、合計6群の実験参加者(計230名)に視聴させた。このフィールドRNG実験の結果、実験条件の3つの映像視聴時の累積カイニ乗値統計量はいずれも有意でなかったが、3つ全てを総計すると有意となった。一方、3つの実験条件に統制条件の結果を全て含めると累積カイニ乗統計量は有意でなくなった。これらの結果は感情説を支持すると考えられた。なお、いずれの実験条件においてもStouffer's Zの値に偏りはみられず、感情の種類に特有のRNG出力の偏りは明らかにならなかった。最後に、今後の研究上の課題が議論された。

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© 2012 国際生命情報科学会
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