良導絡の考えを用いたノイロメーターやAMIで体の状態を調べる診断方法が提案され、診療や治療に貢献している。これらは、手や足のツボでの電気伝導度を測っているが、測定された値そのものの日内変動や季節変動については、それほど重点が置かれていると思われない。本研究では、皮膚電位を手の労宮穴で測定し、季節変動の大きさを求めるとともに、変動が何に起因しているかを考察することにした。その結果、単に気温や気圧の変動だけでは説明できない特徴的な皮膚電位の季節変動が見られ、気温や気圧だけではない因子の存在の示唆を確認した。