2013 年 31 巻 1 号 p. 52-60
筆者らは2006年以来、白いぼキュウリ切片を生体センサとする非接触ヒーリングパワーの定量的研究を行っている。本稿では、筆者らの開発した蛍光測定法とガス測定法を用いて、ヒーリングに対する生体センサの応答を検討した。被験者は公募したヒーラー8名(男1名、女7名、平均年齢42.0歳)で、各ヒーラーとも2試行ずつ30分間の非接触ヒーリングを行った。ただし、第1試行と第2試行でヒーリング方法を変えるよう指示した。結果、ガスJ値と562nm蛍光J値は第1試行がJ_G=0.061、J_F=0.051であったのに対し、第2試行はJ_G=-0.096、J_F=-0.194となった(p=0.00037, p=0.002)。また、既報のデータと併せてセンサの反応パターンをクラスター分析した結果、判別的中率83%の判別関数が得られた。