国際生命情報科学会誌
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研究発表
末梢循環の血流速度を用いた脳血管疾患リスク評価方法の開発(研究発表,第38回生命情報科学シンポジウム)
村田 幸治陶山 一彦亀井 勉
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2014 年 32 巻 2 号 p. 211-216

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抄録

本研究では、末梢指尖で血流速度を測定し血液レオロジーの立場から脳血管性疾患のリスク評価の可能性を検討した。我々は、超音波ドップラ効果で血流速度を測定し、測定した血流速度を血圧値で補正した最大補正血流速度を定義した。今回の検討では、頭部MRIの所見あり(無症候性大脳白質病変)群と所見なし群で、年齢や血圧値については2群間で有意差を認めなかったが、最大補正血流速度については有意差を認めた。さらに、頚部血管超音波検査では、頭部MRIの所見ありの方が、異常所見者の率が高い傾向が認められた(頚部血管超音波検査と最大補正血流速度との間では、有意な相関を認めず)。以上から、最大補正血流速度は、脳血管性疾患のリスク評価に対して、加齢や血圧などの他の因子とは独立した指標として有用である可能性が示唆された。

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