国際生命情報科学会誌
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講演
ピラミッド型構造物の知られざる機能
高木 治 坂本 政道世一 秀雄河野 貴美子山本 幹男
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2020 年 38 巻 1 号 p. 22-

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抄録

本研究迄,ピラミッド機能に関し,統計的有意で厳密な科学実験成果はほとんど無かった. 本研究は,2007年10月から現在まで,国際総合研究機構(International Research Institute: IRI)で継続され,研究目的は,ピラミッド型構造物(pyramidal structure: PS)に関し,現代科学で未解明な機能(いわゆる「ピラミッドパワー」)を解明すること. この存在を実証するため,PS模型を作製し科学的に厳密な実験と解析を行った.食用キュウリ切片(Cucumis sativus 'white spine type' )をバイオセンサ(biosensor: BS)として使用した. BSから放出されたガス濃度を解析し,影響(非接触効果)の有無の実証を試みた. ガス濃度を解析し,非接触効果を検出する方法はIRIで研究開発され,これまでにヒーラーによる非接触効果の検出や,ヒーラーの周囲に分布している生体場の検出等に成功している. 現在迄にBS作成の為12,000本以上のキュウリを使用し,ガス濃度データを24,000以上得た. PS頂点にBSを設置して行う実験は,2種類の実験条件に分類できた; (i) PSと「人間(被験者)が関連した」実験,(ii) PSと「人間(被験者)が関連しなかった」実験,である. 条件(i)の実験結果から,人間を起源とする2つの未知のエネルギー(フォースタイプI, II)が関連していることが示唆されたが,関連したフォースタイプによって実験結果が異なった;(i-1) PSと「人間の無意識(フォースタイプI)」が関連した場合と,(i-2) PSと「PS内で瞑想している人間の影響(フォースタイプII)」が関連した場合とでは,PSが異なる反応を示したのである. 条件(ii)の実験は,少なくとも20日間以上,被験者がPS内に入らなかった状況で行なわれた. 解析の結果,実験条件(i-1),(i-2)及び(ii)のどの場合でも,PSの未知なる機能(「ピラミッドパワー」)の存在を高い統計精度で実証できた. (i-1)の場合,6 km以上離れた人間(被験者)の睡眠状態から覚醒状態までの,無意識の変化に対応したと考えられる非接触効果が検出され,長距離非接触効果が発見された(1%有意). (i-2)の場合,瞑想後,十数日間にわたり非接触効果が検出され,遅延を伴った短距離非接触効果が発見された(p=3.5×10-6;ウェルチの両側t検定,これ以降のp値も同様). この遅延を伴った非接触効果の実験結果は,制御理論における過渡応答現象のモデルから計算された理論曲線で,非常に良く近似できた. 条件(ii)の実験結果から,PSが潜在的に持っている力による非接触効果が検出(p=6.0×10-3)され,その潜在力は季節によって変化し,夏期には非接触効果が大きく,冬期には非接触効果が小さくなることが発見された.また,PS頂点に2段に重ねて置かれたBSの,上段と下段に対するPSの潜在力の影響が異なることが発見された(p=4.0×10-7). これらの結果は,厳密な科学的な実験と解析で,「ピラミッドパワー」が実証された世界最初の研究成果である. この成果が,科学の新しい一分野と幅広い応用分野を切り開くことが予想される.

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