労働科学
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Print ISSN : 0022-443X
原著
看護師が16時間夜勤中の3つの異なる時刻にとる仮眠の尿中6-スルファトキシメラトニン分泌量
佐々木 司山野 優子松元 俊
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2015 年 91 巻 5-6 号 p. 62-71

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抄録

16時間2交代で勤務する看護師134名を対象にして,夜勤時の3つの時刻帯に取られる仮眠中の尿中6-スルファトキシメラトニン分泌量(aMT6s)を比較した。また統制条件として日勤-日勤間の夜間睡眠尿も採取した。仮眠時刻条件の尿は,仮眠を交代で取っていた前半(23:15-01:22),中半(01:20-03:23),後半(03:26-05:21)に分けて分析した。その結果,夜間睡眠中のaMT6s分泌量は,夜勤時の仮眠中より有意に多かった(p=0.007)。しかしながら,仮眠時刻条件間のaMT6s分泌量や交互作用に有意差は示されなかった。そこで仮眠を仮眠時間,仮眠開始時刻を考慮して分析したが,いずれも有意差が示されなかった。これらのことから,一般に16時間夜勤を行っている看護師が取る120分の仮眠のaMT6s分泌量は,夜間睡眠に及ばないものの,どの時刻帯に取っても変わらないことが明らかになった。(表1,図4)

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© 2015 公益財団法人 労働科学研究所
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