2016 年 70 巻 5 号 p. J105-J113
本研究では,ホログラムデータの無線伝送時において,無線伝送エラーが電子ホログラフィの再生像に対してどのような影響を与えるのか被験者を用いた主観評価および再生像の撮影画像を用いた客観評価を行った結果を報告している.CGH(Computer-Generated Hologram)により生成したホログラムデータを無線伝送シミュレータにより無線伝送し,SSIM(Structural Similarity)を用いた客観評価とDSCQS(Double Stimulus Continuous Quality Scale)法を用いた主観評価の結果を比較したところ,ビットエラー率BER(Bit Error ratio)が10-3以下では,無線伝送による伝送エラーはホログラムの再生像にほとんど影響を与えないことを明らかにした.