現在一般に普及しているカメラとして単板式イメージセンサがある.ホワイトバランスなどのカメラ信号処理はディジタル処理により行なわれる傾向にあるが, イメージセンサに生じているRGBの感度差によりA/D変換器のフルレンジを利用できないため, 出力のS/Nが不十分とされている.この問題に対して, 著者らは10bitの設定精度を有し, アナログ領域においてホワイトバランスを行なうゲインコントロールアンプ(GCA)を提案する.回路の設計を行ない, 計算機によるシミュレーションを行なった結果, 電源電圧3.3[V], 消費電力約119[mW]で画素周波数最大20MHzに対し動作可能であることがわかった.