抄録
コンピュータの処理速度の高速化により, ソフトウェアで動画像を符号化することが可能となりつつある.しかし, ソフトウェアの実行環境は個々によって異なるため, 実際の符号化処理速度は実行環境に依存して異なる.そのため環境によっては実時間で符号化できない問題が発生する.そこで我々は, 実行環境によらずに実時間で符号化を可能とするため, 動き探索を予め設定した時間以内で終了するように動き探索方法を制御する方法を提案している.本稿ではSEA方法をベースにした動き探索の効率的な処理削減の前検討として, SEA方法計算中に得られる画像を反映した情報と, SEA方法の処理削減量との関係について検証した結果を述べる.