映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
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セッションID: IDY2003-24
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3次元配向によるベンド液晶セルの形成(発光型・非発光型ディスプレイ合同研究会)
菊池 宏山本 啓文河北 真宏佐藤 弘人藤崎 好英滝沢 國治藤掛 英夫
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抄録
ベンド配向液晶セル(πセル)において、これまで大きな課題であった初期状態でのスプレイーベンド転移動作を不要とする新規素子を提案する。新規素子では、液晶中に配向性を有する高分子構造を形成し、基板と高分子の両界面からの3次元的な配向規制力によりベンド配向の安定化を図った。素子作製は、ネマテイック液晶と液晶性モノマーの混合液をあらかじめ電圧を印加してベンド転移させた後、局部的な光重合相分離プロセスにより配向性の高分子壁構造を選択的に形成した。試作した素子では、電圧無印加時の初期状態でも安定にベンド配向を保持できることを実証した。
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© 2003 一般社団法人 映像情報メディア学会
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