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ITヘルスケア誌
Vol. 9 (2014) No. 2 p. 2-12

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http://doi.org/10.11204/ithc.9.2

原著

本研究では若年者と中年者において1日の有酸素運動がその日の睡眠に与える影響について客観的,主観的評価の両面から基礎検討を行った.実験期間は2週間とし,1週目に普段通りの生活を行い(Control),2週目に高運動強度の運動(HIE)と中強度の運動(MIE)の運動介入を行った.また睡眠指標には睡眠時体動量,OSA睡眠調査票を用いた.睡眠時体動量の計測にはアクチグラフを使用した.結果,睡眠体動量において,若年者ではControlと比較してHIEを行った日では体動量が有意に減少し,睡眠の質の改善傾向が認められた.中年者ではいずれの運動条件においても体動量の減少はみられなかった.OSA睡眠調査票においては,若年者ではHIEの運動を行った日のみに各因子の得点および総得点の平均値はControlに比べて高いことが確認された.一方,中年者ではいずれの運動条件でも各因子の得点および総得点の平均値はControlに比べて低いことが確認された.以上のことから,若年者では睡眠の改善には高強度の運動が有効な手段であると考えられる.一方,中年者では高強度,中強度の運動ともに睡眠の質の改善に寄与しなかったが,低い運動強度を設定することによって睡眠の質を改善できる可能性が示唆された.また,中年者では主観や個人に応じた運動強度の設定が睡眠の質を改善するうえで重要な要素であると示唆された.

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